弊所の地元横浜市が主催するスタートアップ・エコシステム拠点都市トークイベントに先日オーディエンスとして参加してきました。色々と勉強になりましたので簡単に内容(主なスピーカーは内閣府の方)をご紹介いたします。
https://socialport-y.city.yokohama.lg.jp/article/20230123-21653/
キーワード
- グローバル
- ディープテック
- 岸田政権が掲げる新しい資本主義、官邸(内閣府)主導のスタートアップ支援
また、以下の経産省のスタートアップ支援プログラムでは、補助金、出資の税優遇、知財、人材の側面からの支援が主な柱となっております。
https://www.meti.go.jp/policy/newbusiness/meti_startup_policies/hontai_220621.pdf
各自治体のスタートアップの状況
- 渋谷区・・・ビットバレー(IT企業の中心地)、WEB3系スタートアップに今後注目
- 名古屋・・・自動車産業の中心地(自動車産業から派生したスタートアップ)
- 神戸・・・医療テックの中心地
- 福岡・・・アジアの玄関口、スタートアップ都市(起業家・若者が多い)
- 横浜・・・西洋文化発祥の地(新文化の歴史)。みなとみらいにグローバル企業集積、関内にスタートアップ拠点。
・ソニーやホンダ等の戦後に誕生したスタートアップが日本の高度経済成長を牽引してきた一方で、今の日本では日本経済を牽引するグローバル規模のスタートアップが少なく、やや閉塞感が強い社会となっている。ただ、現在の地政学的リスク(例えば、ロシア・中国の状況)を踏まえると、世界的に日本の評価が見直されており好機となっている。
・戦後のスタートアップが日本経済を支えたように、今後の日本経済の成長は、新たなスタートアップの創出にかかっている。岸田政権が掲げる新しい資本主義では、これからの日本経済を牽引するスタートアップ及びユニコーンを現在の10倍規模とすることを目標としている。
・そのためには政府の資金面でのバックアップ、スタートアップ投資の税制面での優遇策、人材移動の加速化(大企業からスタートアップへの人材転換)を推進していく。
・学校教育において起業についての学習を導入。創業者の個人保証なしでの融資等を整備する(再チャレンジできる環境整備)。
所感
国策として掲げるグローバル規模のスタートアップの創出にはグローバル視点での知財戦略も重要な要素の一つになると思いました。我々弁理士がスタートアップの後方支援をできる余地は大きく、弊所としましては、シード・アーリー期からスタートアップ企業様のグローバルを見据えた知財支援が今後出来ればと思っております。