特許庁よりステータスレポート2023が発行されましたので、今回は当レポートから見る各法域の日本出願の傾向について簡単にご紹介します。以下に示す各グラフはステータスレポート2023に掲載されたものとなります。
特許出願件数
2022年における特許出願件数:289,530件
‐PCT出願からの国内移行件数:75,892件
‐国内移行を除く特許出願件数:213,638件
出願人の国籍別の傾向は以下となります。
日本を除くと米国、中国、韓国、ドイツの順に日本への特許出願件数が多い結果となっております。また、外国からの日本出願の大半がPCT出願経由であることが分かります。
実用新案登録出願件数
2022年における実用新案登録出願件数:4,513件
意匠登録出願件数
2022年における意匠登録出願件数:31,711件
商標登録出願件数
2022年における商標登録出願件数:170,275件
審査傾向
特許登録件数の推移は以下となります。
2022年では特許登録件数が増加に転じたことが分かります。
次に、拒絶査定不服審判における請求成立率の推移は以下となります。2022年における請求成立率は79%でした。審判の請求成立率は年々増加していることが分かります。
異議申立件数
特許及び商標の異議申立の件数の推移は以下となります。特許及び商標の異議申立件数は2021年から増加に転じております。
無効審判請求件数
各法域における無効審判請求の件数の推移は以下となります。近年の特許及び商標における無効審判請求の件数は100件前後となっています。
審査期間
特許出願
- スーパー早期審査のFA(First Action)期間:0.6月
- 早期審査のFA期間:2.3月
- 通常審査のFA期間:10.1月
- 審査請求から権利化までの平均係属期間:15.2月
※ここで、FA期間とは、審査請求から一次審査結果の通知までの平均月数を示します。
意匠登録出願
- 早期審査のFA期間:1.9月
- 通常審査のFA期間:6.4月
- 出願から権利化までの平均係属期間:7.4月
商標登録出願
- 早期審査のFA期間:1.9月
- 通常審査のFA期間:8.0月
- 出願から権利化までの平均係属期間:9.6月
出典
https://www.jpo.go.jp/resources/report/statusreport/2023/index.html